各人が各人の仕事に手を動かしている議会室から、ザラがルドルフを見下しつつ声をかけた。
「おい、ルドルフ。我とモミ茶を飲みに行くぞ」
「お一人で行かれては?」
「そなたが我に茶を淹れるのじゃ」
「え、あ……はい」
王弟のルドルフどころか、国王のエドワードさえ尻に敷くザラに誰も逆らえない空気が議会室を包んでいた。
ザラは王城に借りた部屋にルドルフを連れ込んで、お茶を淹れさせる。ルドルフも気晴らしにお茶を淹れてほっとできた。
エドワードが元気はつらつで帰ってきて、ルドルフの肩の荷が下りたのもつかの間。エドワードは隔離病院の外回りに忙しく、リアルな現場を見に行っている。
エドワードが外から情報を持ち帰り、即座に対策を打つので、さらに増えた事務仕事がルドルフに全部流れていた。
「休憩もするのじゃぞ、ルドルフ」
「はい、ありがとうございます。ザラ様」



