離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


「ジェニット、転んでもただは起きぬのが国王の器じゃ。それに薬ができる順番を待っていては大臣はもう持たん。恩情でもある。大臣歴の長いあの男は使い道もあるからの」

「僕には思いつかないやり方です」

「普通の人間はできんでいい。エドは特別じゃ」

「そうですよね。やっぱり兄様は最高で至高です」


ジェニットもルドルフも仕事の手を止めない。ザラがふと顔を上げると、ルドルフの瞳には、兄への完敗と尊敬と憧れが燃えていた。