離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



ザラの強運によるものか、エドワードのスケベパワーによるものか。

エドワードは2日で解熱し、驚異的な回復を見せた。エドワードの回復を見て、ルドルフはさっそく特効薬の大量生産に乗り出した。ルドルフは非常に仕事の早い男だった。


エドワードの回復に皆驚いたが、ザラは驚くこともなかった。


このザラのキスを受けた男だ。エドワードが生きるなんて当たり前だった。


国王の寝室で、ザラはエドワードの口にモミ葉トーストを強引に突っ込む。まだベッドで食事を行おうとする元気なエドワードに飽きてきたからだ。


「グハッ、もっと、優しくしてよザラ」

「我は人の看病などしたことがないのじゃぞ?」


ベッドの側に置いた椅子に座って足を組んで両手の平を上に向けて、ザラがやれやれと肩を竦める。


「偉そうに言うこと?」

「そなたが最初の男じゃ。気分が好かろう?」