離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



ザラがゴブレットを傾けて薬を口に含む。ゴブレットを投げ捨てて、エドワードの両頬に手を当て、ザラが唇を重ねた。


((は、ハワアワワワー!!))


ルドルフとジェニットは顔を覆ったフリをして、指の間からばっちりスケベ現場を見ていた。


薬を口移しするザラに即応して、エドワードの両腕がザラを抱き寄せる。高熱で朦朧としてようが、覆いかぶさって来たザラを抱き寄せて逃がさない。エドワードの喉仏がゴクリと動き、口の端から一筋の液が垂れた。


「ッ……こらエド」

「もうちょっとまだ薬残ってるから」


小さな口にねっとり舌までいれて、ザラの口内の薬をエドワードは全部飲み干そうとがっつく。ザラは押し返そうとするが熱のある身でも力が強いエドワードに何度も唇を重ねられた。いやらしい唾液の混ざる音が部屋に響いた。


エドワードの唇を奪いに行ったザラはいつの間にかされるままだ。


「やめんか!」


エドワードの鼻をつまんでやっと解放されたザラがベッドから飛び降りた。唾液でてらてらになった口元を袖で拭う。


「そなたのように、死の淵でもスケベする奴が死ぬわけがないな!」