離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


肝が据わってるエドワードに、ザラがにっこり笑う。もうこの二人を止めようがないとわかった他の面々は息を飲んだ。

ザラはヨハンからゴブレットに入った薬を取り上げて、エドワードのベッドへと戻った。


「エド、言うまでもないが褐色肌をしたリベルタの女が強運なのは知っておるな?」

「もちろん」


ベッドに座るエドワードに向かって、片手にゴブレットを持ったザラがもう片方の手でスカートをまくる。


「リベルタの女は不運を受けた分、より強運を引き寄せるのじゃ。わかるじゃろ?」


スカートから覗いた金色の義足を床に打ってカンカンと鳴らした。


「褐色肌をして、足が欠けたザラは最強の運をもたらす女神だってことだね」

「そうじゃ。これは寸分狂いのない事実」


ザラはエドワードのベッドに腰掛け、座っていたエドワードの肩を押した。力が入らないエドワードはそのまま背中からベッドに仰向けに着地する。エドワードの視界が歪んだ。


ザラはベッドに乗り上がり、仰向けに寝転ぶエドワードを跨いで馬乗りになった。


「なにこれ、ザラが僕の上に乗ってるとか最高なんだけど。僕死ぬの?」