絶句する面々だったが、笑いだしたのはエドワードだった。高熱で痛む身体を持ち上げてベッドに座り直したエドワードは片手で顔を覆って笑ってしまう。
ザラはなんて清々しい女だ。王たるものの思い切りをわかってる。
「ザラの言う通りだ。僕が最初に飲むよ」
乗り気らしい国王に、ルドルフとヨハンが仰天の声を上げて止めに入る。危険すぎる。
「安全性は大事です。確認できてからにしましょう、兄様」
「そうです、国王様、実験は大事です。副作用があったりしたら、国王様を殺しかねません」
安全策を取ろうとする優しい常識人ルドルフとヨハンを、両腕を組んで仁王立つザラの目が鋭く睨みつける。
「愚か者どもめ!」



