国王の寝室にて、ザラがエドワードの横たわるベッドに腰掛けていた。
息を荒げて発熱に耐えるエドワードの熱い額をザラが優しく撫でている。高熱に死の気配が迫る中だが、ザラが傍にいてくれることにエドワードは安堵を感じていた。一生撫でられていたいくらいだ。
「エド、暇であろう?昔話をしてやろうか」
エドワードは熱に潤む瞳でザラを見上げて、頷いた。ザラの声が聞けるなら内容は何でも良い。
「我が片足を失った日の話が良いの」
(……それ、今する話?)
熱で朦朧とする中でも、ザラの声だけははっきり聞こえるエドワードである。死が迫る今、古傷を抉るような話題を選択するザラには本当にクラクラしてしまう。最高の女だ。



