離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


国王の威厳ある重い笑みを魅せるエドワードに、ザラの胸はドクンと脈打った。真剣な時の顔だけは男前だ。


(顔だけは良い)


胸に手を当てたザラはドアを出る前のエドワードを呼び止める。


「待てエド、試練の条件はまだあるのじゃ」

「まだあるの?」

「試練を終えて平民になるまで、我に会いに来てはならん」

「は?さっきの条件よりエグいんだけどザラって悪魔なの?そういうとこ大好き、悪魔と結婚したい」

「さっさと去れ」


一瞬で真顔になって闇を背負ったエドワードにとっては、平民になるより、ザラに会えない方が厳しい条件だった。