離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ルドルフが駆け寄り、エドワードを支えて馬車へと乗せる。国王が倒れた瞬間を目撃した兵士たちは危機感に煽られた。



「国王様がついに病に……」

「どうなるんだ国は」

「さっきの話、本当なのか?特効薬って」



不安を口にせずにはいられない兵士たちのざわつく声は伝染していく。

エドワードに押し倒されたザラは、ゆっくりのっそり、ジェニットの手を借りて立ち上がった。



「でも、今の国王って悪評ばっかだし」

「ざまあって感じ?」

「あなたたち!そんなこと言うものでは」

「良いのじゃ、ジェニット」


立ち上がったザラはわき目もふらずに馬車へと足を進めた。ジェニットは兵士たちを睨みつけてからザラの後を追う。


「私、あんなこと言われて悔しいです、ザラ様。ざまあだなんて」

「ジェニット、悪いのはエドワードなのじゃ」