離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


妙に細かい情景が決まっているエドワード妄想幸せ暮らしに、ザラはうんざりため息をついて切り捨てる。


「重い」

「純粋に重い愛のことを、純愛っていうんだよ?」

「うるさい奴じゃ全く」


立ち上がったエドワードは、ザラの手に軽くキスをして片目をバチンと閉じて笑った。


「僕が平民になれば、求婚受けて、結婚してくれるんだよね。僕、がんばるね!」

「諦めんのか?」

「この試練ってさ、国のお仕事と私とどっちが大事なの!って問いだよね。まあそんなの考えるまでもないんだけど」


王族のマントを羽織って帰り支度を整えたエドワードは、ザラをふり返る。



「君だよ」