離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



王都への入り口で、ザラたちの馬車一行は立ち往生することになった。封鎖中の王都に入れないのだ。

ザラはのっそりと馬車から下りて、王都を封鎖する兵士たちの前に偉そうに胸を張って声を張り上げた。


「我の名は、ザラ・リベルタじゃ!国王、エドワードに伝えろ!ザラが参ったとな!!」


あまりに偉そうに堂々としているザラに、どこかのお姫様では?と不安になった兵士たちはきちんと王城に連絡を入れた。ザラはただの平民ですが。


しばらく待っていると、わざわざ国王エドワード本人が馬車で王都の入り口までやってきた。

多忙を極めていても、ザラが来たとなれば現れずにいられないのだ。


馬車を下りたエドワードと、ザラが、王都の入り口前で距離を開けて見つめ合う。兵士たちは本当に国王様が現れてざわついていた。


「エドワード、顔色が悪いの」