離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


エドワードが優しく甘く、欲を押し殺した声で問いかければ、ザラが即頷いてそれを求める。痛みで泣く可哀想なザラはエドワードからのキスを所望しているのだ。


「早くしろ」


ザラから命令が下ってエドワードは破顔した。すぐにザラの丸い膝に擦り寄って顔を寄せる。


「ザラのここに、キスするね。痛みが引くまで。ずっとね」


ザラの失った足は、疼きが続くと、そこに無い足がまるで「あるよう」に痛む。

無いはずの幻の足に釘を刺されているような強烈な痛みがする。


暗い部屋でエドワードは口元の布を引き下ろして唇を露わにする。


「暗いから見えないでしょ?」

「見ないから、早くしろ」

「おねだりたまんない可愛い」