離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ぼろぼろ泣いた瞳で弱さを素直に吐露するザラに、戦慄が走った。足を擦っていたエドワードの手が思わず止まる。


(怖いくらい可愛いんだけど)

「痛い苦しい痛いイタイ眠れないイタイ痛い」


痛みで冷静ではない口からぼろぼろ零れ落ちる言葉に、ザラは自分でも驚いた。でも止まらなかった。


「痛い……痛いエド、我を助けろ……」


エドワードにしか、ザラはこんな弱さを晒せない。

エドワードでなければダメなのだと足の痛みと共に痛感した。


「うん、絶対助けるよ、ザラ」


あまりにも素直に甘えてくれるザラにエドワードは蕩けそうだった。こんなに素直に助けを口にするザラは初めてだ。

一人で不安だったと伝わってくる頼りない姿が、たまらなく愛しかった。エドワードは喉をせり上がる欲望をなんとか飲み込む。可愛すぎて困る。


「キスするね?」