エドワードがジェニットを追っ払い、ザラの部屋に入った。部屋は真っ暗で灯りの一つもついておらず、窓を激しく濡らす雨音が響いていた。
「遅いぞ、エド」
「ごめん、これでも急いだんだよ?」
約束もなく忙しい国王相手に、ザラは開口一番、遅いの批判を浴びせる。エドワードはあっさりと謝る。この場合、非があるのはエドワードだと自覚があるのだ。
「薬は飲んでる?」
「あたり前じゃ。全くきかんがな」
「今回は重そうだね」
「長雨は予想外じゃった」
深い息をつくザラが座るベッドに腰掛けたエドワードは、さっそくザラの欠けた足を無許可で擦る。雨が降ると古傷が痛み、さらに重い後遺症が出る。この後遺症にエドワードはずっと付き添って来た。
「寝転んで、揉んであげる」



