離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ただの挨拶というが、スカートめくって義足を外した先っぽの丸い膝を狙ってキスするなんて非常に重苦しい挨拶だ。


隙あらば丸くて先っぽがない膝にキスしたがる物好きの相手をしていられない。

ザラはカッとつり目がちな焦げ茶色の瞳を見開き、試練を決めた。


エドワードを追い返すには、これが最善だろう。いまだに喜んで跪いているエドワードを見下す。



「では、求婚の試練を与える」



ザラの重い声が降って来た。エドワードがザラの手をぎゅっと握って、顔を見上げる。金髪のサラサラな前髪の奥から真っ青な瞳が真剣にザラを見定めた。


ザラもエドワードが真剣な顔をしている時は男前だと知っている。普段はデレデレと締まりがない時の方が断然多いが。

ザラからの求婚の試練が開示される。



「国王を辞めて、平民になってみろ」