ザラの隣に座ったジェニットがさすがに異常を感じて、ザラを覗き込む。
「ザラ様、医師を呼びましょうか?ヨハンの弟子が何人かいますから」
「いや、大丈夫じゃ。原因も対処もわかっておる」
ジェニットの心遣いにザラは首を振った。
「でも」
「心配させてすまんな、ジェニット。しばらくそっとしておいてくれたら大丈夫じゃ」
蒼い顔でザラが線を引いたのがジェニットにはよく伝わった。
これ以上踏み込んで欲しくないと、ザラの微笑みが言っている。どこか辛いところがあるはずなのに、その弱音を外には出さず笑顔で覆ってしまった。
「わかりました。何かできることがあれば言ってくださいね」
「ああ、必ず」



