離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



試練の内容は、求婚された女が考えるものだ。


相手にそれ相応の厳しい試練を与え、その大きな苦難を乗り越えてこそリベルタの女を手に入れるに値すると認められる。ザラは腕を組み、口元に手を添わせて悩んだ。


(国王のエドに試練?金に権力、全てを兼ね備えているこやつには、むしろできないことの方が少ないのじゃぞ?)


跪いて全力でザラの手を擦っては揉んだり撫でたりしているエドワードはうっとり、試練を授かるのを待っている。こんなに喜んで試練を望む奴がいるとは知らなかった。


(しかし、実現不可能な試練を与えればエドワードを体よく追っ払える。快適に一人旅ができる)

「考えてる間だけ、足に挨拶してもいい?」

「却下じゃ。気がそがれる」

「えぇ……ただの挨拶なのに」