離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



ザラもそう思ってます。との返事に、ガクッとジェニットの肩から力が抜けた。ザラは膝を擦ってから、首を傾げる。


「我は我がモテると思っておるのじゃ。だが、今までエドワードにしかモテたことがない」

(え、あ、すごい拗れてる感がすごいすごいどうしようすごい)


ジェニットは激しい文脈を捕えようと一生懸命に話を聞いた。


「先ほどの会合でもそうじゃ。我もおったというのに、誰一人、我に話しかけて来なかった。

こちらから話しかけてもみたが、皆去って行ってしまった。やはり珍しい褐色肌に義足では嫌われるかの」


(いや、あれはザラ様の背後に立ってたエドワード様のどっか行けオーラすごかっただけで)


「ハミルトン領でも誰も我に色目を使っては来ん」


(だって、みんなザラ様は立派な貴族様だと思ってるから、恐れ多くて高嶺の花)


「我はモテんのだろうな」