離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


「ザラ、僕の真実の愛を証明するよ。今日は本物の求婚だ」


すっと立ち上がったエドワードは、雅な動きで跪く。


「僕と結婚してください」


ザラは跪いたエドワードを冷たく鋭い瞳で見下した。エドワードはザラの厳しい瞳に胃が熱くなる。ザラに偉そうに見下されることがエドワードの喜びだ。


「求婚の試練を僕にちょうだい?」


ザラの褐色の手を取って跪いたエドワードを、ザラはさらに強く睨みつけた。


「本気で言っているのか、エドワード?これはリベルタ族特有の掟じゃぞ?」

「本気。正式に請うよ」


ザラは考え込んだ。エドワードにさすさすと手を擦られているのはいつものことだ。気にならない。

だが、正式な求婚となれば、リベルタ族の掟がある。



リベルタの女へ求婚した男には、求婚の試練が与えられる。