離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



イタズラっ子の顔でエドワードが笑うと、二人してクスクス噴き出してしまった。


「助かったぞ」

「どういたしまして」


プレゼン中にエドワードが「僕やりたい!」の合いの手を入れたことで、すっかり場の雰囲気が「買い」に流れたのだ。


「そなたは何も言わずとも、我の欲しいものを察してしまう」

「そういうの以心伝心っていうの知ってる?」

「以心伝心か。我らには似合いの言葉かもしれんの」


ザラがクスクスご機嫌に笑う。うっとり目を細めたエドワードは、ザラの手首を無許可で持ち上げた。手首に今買ったばかりの香水を吹き付ける。


ザラは何をするとも言わずに、手首を嗅いだ。