大盛況の香水試供会を後ろから眺めて、ジェニットとルドルフの顛末も見守っていたザラは壁の華をやっていた。隣に王様マントを翻してエドワードがやってくる。
「初心のルドルフにしてはよくやったよね」
ザラがパッと顔を上げて珍しく華々しく笑った。
「上々じゃ。初心初心で眩しい。あの二人には良い風が吹くぞ」
「ザラのお墨付きだね」
「もちろんじゃ」
隣で同じように壁にもたれたエドワードに、ザラが笑いかける。特別にご機嫌に見える笑顔にエドワードは今にもその場に跪いてひれ伏して、めで尽くしたい欲が湧くほど可愛い。
「先ほどは素晴らしいサクラじゃったな、エド」
「そうでしょ?」



