離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ルドルフがまっすぐにジェニットのグリーンの瞳を見つめたまま深く頷いた。耳まで真っ赤なルドルフに、ジェニットも真っ赤になってしまう。


(先ほどまでお話になっていた意中のお相手って、笑顔が素敵って、わ、私?!!)

「ご迷惑でしょうか」


しゅんと眉尻を下げてしまうルドルフにジェニットは慌てて口を開いた。


即断即決、即行動!のジェニットが手の平にもらった香水を手首に吹き付ける。明るく甘い香りがジェニットとルドルフの間に舞い踊った。


「あの!すごく嬉しいです!」


ジェニットの大声に試供会会場全員の目がジェニットに向いたが、ルドルフはふにゃっと笑顔になった。


「良かった」


ルドルフの優しい笑顔に胸が高鳴るジェニットも、ふにゃっと笑い返した。明るく甘い香りが会場全体を包むようだった。