失恋と情けなさを飲み込んだジェニットが顔を上げると、まだ正面にルドルフが座っていた。 「え?」 ルドルフは顔を真っ赤にしたまま固まっていて、ジェニットは商品に不具合があったのかと思って心配になった。 「ルドルフ様?」 「ジェニット嬢。先ほどからこんな恥ずかしいことをして申し訳ないと思っているのですが」 ルドルフがテーブルの上に置かれていたジェニットの手を取った。長年農作業をして荒れた手に香水の瓶を握らせる。 「これを、貴女に贈らせてください」 「わ、私に?」