離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


エドワードがわざわざ大きな声で感想を述べると、興味をそそられた男性たちが次から次へと立ち上がった。


「俺も、彼女にどれか贈ろうかな」

「ぼ、僕も贈ってみたいけど、どれが似合うかわかるかな」

「安心せい、最高の調香師たちが見立てよう」

「お任せください!こちらで彼女様のお話を聞かせてもらえますか?」


ジェニットがにこにこ愛嬌の良い笑顔で、男性を調香師である領民女性たちのところへと案内した。


「俺もお願いしよう」

「こちらへどうぞ!」


調香師として初仕事の彼女たちだが、持ち前の愛嬌と度胸で貴族男性と話をして一つずつ香水を調合していく。


わくわくは伝染し、会合に集まった男性陣は香水を「買うかどうか?」の段階をすっ飛ばして、すっかり「どの調合で香水を買うのか?」のステージになっていた。


これが営業マジックだ。