離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



リベルタ族の強運を与える力は本物だ。

リベルタ族は国王への義務果たし、ただ自由を欲する風の民なのだ。



「ああ言えばこう言うしつこい男じゃ」

「僕がそういう奴って知ってるくせに」

「そっちこそ我がそなたとの結婚がありえないと、知っておるだろう?」

「知ってるけど、知らないよ。ありえないとかありえないから」



にこっと笑ってごまかすエドワードから、ザラはプイッと顔を逸らす。

ザラはエドワードとの結婚がありえなかった。



「エドと結婚したら王妃の任が重い。加えてエドの愛はもっと重い」



風の民であるザラは

国王エドワードと結婚すると止む無くついてくる王妃の任を重く感じていた。


あんな不自由の代表のような職業はない。


さらにエドワードは四六時中ザラに愛を重く囁くが

ザラはエドワードへの愛があるかもわからない。


幼馴染としてあまりに一緒に過ごしてきたために、半身過ぎて同化してる。ことさらに窮屈だ。

ザラが欲するのは自由である。


重いのも窮屈なのも捨てて、切実に自由になりたかった。


「えー僕の愛が重いのは良いことでしょ?」