離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



「は?!」


ドアへと向かいかけていた男性陣三人組は勢いよくふり返ってザラを睨みつけた。


「香水をどうやって使うのか、まるで思い浮かばないのか?」

「どういう意味だよ」


ザラに煽られた男性の一人がツカツカとザラの傍まで寄って来て、ザラを睨んで見下した。エドワードはニコニコこの余興を観覧している。こんなのザラのピンチでも何でもない。


ザラはわざとらしく肩を竦めて男性から目を逸らし、次はエドワードの右隣、ルドルフに視線を飛ばした。


「ルドルフはどうじゃ?香水の使い方がわかるかの?」


ルドルフは少し考えてから、低く爽やかな声で答えた。


「僕は使いませんが……贈り物にならば購入してみたい、と思いました」

「そうじゃ、それが恋する男の発想というものじゃ」