離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ルドルフがジェニットにエドワードが国王であることをそっと耳打ちする。


「やっぱり国王様?!国王様まで参加なさるのですか……?!」

「じぇ、ジェニット嬢?!」


ジェニットは卒倒しそうにふらついた。ふらつくジェニットをルドルフが慌てて支えている。


調香師女性たちはお互いにヒソヒソ肩を叩き合って静かに騒いでいた。ザラが両手を腰にあててうんざり顔でエドワードを睨む。


「今日は堂々と顔をさらしおって、そなたは試練が終わるまで我に会わないのではなかったのか?」

「ザラは『会いに来るな』って言ったんだよ。王城って僕の家なの。僕の家にザラが来たんだから、今日はザラが僕に会いに来たの!」


ピーチクパーチクするすると抜け道を発掘するエドワードの口には、ザラも負ける。


「ハァ、そなたに口では勝てん。黙って座っていろ」

「はーい!」


ザラは本日の目的である営業を優先し、エドワードも他の男性陣と同じように席に座らせた。もちろんエドワードはしっかり最前列を陣取った。