離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ザラはルドルフのジェニットへの淡い恋心をこちょこちょとくすぐって今日の場を設けた。ルドルフはエドワードにザラの来訪を内緒にするというお願いを守ってくれたようだ。


ルドルフは兄エドワードに言いなりになりたい病ではあるが、ザラが来るなら言いなさいなんて命令は受けていない。

ルドルフは待ち焦がれたジェニットの手を取った。


「ようこそ、ジェニット嬢」

「お招きありがとうございます。私、この前は知らなくて、とんだ無礼を王弟殿下」

「名乗らなかった僕が悪いので、気になさらず。ルドルフと呼んでください」


ルドルフがザラにしたように、ジェニットの手に挨拶のキスをすると、ジェニットは真っ赤になってしまう。釣られて真っ赤になるルドルフにザラの目がきゅっと細まった。


「初心い光景じゃ……」

「ザラにはああいう初心なところが、ないところが可愛いよ?ザラ今日はドレスだ!美しいね!」