離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



ルドルフが待ち合わせ場所に指定した城内の客間には、数十人の男性貴族たちが勢ぞろいしていた。

ジェニットと調香師女性たちは、一度に大勢の男性から視線が向いて緊張が高まり笑顔が引き攣った。


(ざ、ザラ様ー!こんなたくさんの貴族の方の前に立ったことないですよぉ?!)


視線など全く意に介さないザラが、さらっとお辞儀をしてから迎えてくれたルドルフに手を差し出す。ルドルフはザラの手をとり指先にキスをして挨拶をした。


「ルドルフ、今日は手間を取らせたな」

「いえ、ザラ様の願いなら」

「ジェニットを連れてくる代わりに、奴には内緒という約束は守ってくれたであろうな」

「……はい、仰せの通り」

「奴がいるとうるさくて敵わない」