離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ジェニットが新しい言葉を飲み込む。ジェニットがザラから指導を受けていると、調香師訓練室に元気な子どもたちの声が飛び込んで来た。


「お母さん!」

「もう帰る時間だよー!」

「お迎えでーす!」


訓練室にて今までハキハキテキパキと働く顔をしていた領民女性たちは、子どものお迎えを見て母親の顔に戻る。子どもたちは母親を目指して一直線に抱きついた。


「みんなお疲れ様!今日はもう上がってね!」


ジェニットの声に訓練を終えた領民女性たちは子どもを抱いて帰って行く。ザラはその愛ある光景を眩しく見つめていた。


「教育医療改革の敵は老人じゃ」

「議会の大半を占めるのは老人だからですね」