離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─



誤った情報を精査して、騙されず、己の頭で正否を見極める。

そんな力を育むためには、教育が必須なのだ。


「エドワードは、リベルタ族が与えた強運のみでふわふわと生き残ってきたこの国を危惧しておる」


ザラはエドワードが度々、国とは人だ、強運に頼っていてはいけないと語るのを耳にしてきた。ザラもその意見には全面的に同意だ。

だから、ザラはハミルトン領で女性たちを徹底的に教育実践している。


「リベルタ族ってあの、国王様に強運のキスを授けてくれる方ですね」

「うむ。エドワードはそんな曖昧な強運がなくても、人を育てることで国を盤石にしようとしておるのじゃ」


ジェニットは国王さえも敬称無しで呼んでしまうザラに震撼しつつ、その考察の深さにさらに震えた。