離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ザラはジェニットと議論を重ねながら、調香師たちの様子をじっと観察している。ザラは複数の出来事を並列処理できるのをジェニットも知っていた。


「うーん、ヨハンがスカウトされた件を踏まえると、病人のための救護院を増やしているのでは?と考えました」

「救護院をな」

「他領の情報も聞けば、教師も集めているらしいのでもしかしたら学校も増築したいのではないでしょうか」


ザラはジェニットの情報分析に深く頷いた。


「よい読みじゃ」


新聞のみをうのみにせず、ジェニットは自ら情報を集め、自分の頭で考える力がある。領主は噂、ではなく足のついた情報において判断することが大事なのだ。