離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ジェニットの主張に、微笑を見せるザラは足を組んで頷いた。調香師訓練から目を離さないままのザラは、手を振ってジェニットの論議を続けるよう促す。


「新聞には出てないのですが。貴族狩りの詳細を調べました」

「ほう、よくやったの」

「エドワード様が狩ったのは『汚職まみれで税金逃れ』をしていた貴族だけです。

もちろんハミルトン家は狩られてません」


ザラはふふふと軽く口角を上げてゆっくり立ち上がる仕草を見せる。


「悪事を働いたものだけが狙われたということじゃの?」

「そうです。貴族狩りは法律の枠を出た『天誅』にも見えました」