離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ザラは領民女性たちに教育を行い、並列してジェニットへの領主教育も行っていた。

忙しく時間がないジェニットは調香師訓練中に宿題の回答をするというハードスケジュールだ。だが、ジェニットが音を上げたことは一度もない。


「『新聞の違和感』について考察するという課題じゃったな」

「はい、よく見てみるとその新聞、すごく誘導を感じました」


調香師実地訓練に目を走らせながら、ピクリと眉を持ち上げたザラに、ジェニットは新聞を広げて見せる。


『エドワード国王の奇行が止まらない!助けて頼れるルドルフ様!』

『貴族狩り、増税発表に続き、謎の建物が無数に建築を開始……愛妾を囲う屋敷乱立か!?』


ザラが新聞を覗いてニヤついた。ジェニットが考えをぶちまける。ザラに言われてよく見て考えてみれば、この新聞は本当に妙だった。


「この新聞はエドワード国王様を悪王のように書いていますが、実はエドワード様って意外と悪いことなんてしてないんですよ」