離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


兄の手腕にうっとり心酔するルドルフに、エドワードが深く頷く。ルドルフが兄のために引いた椅子に、エドワードが悠々と座り足を組んだ。


「この度の増税は『僕が』王になった際の心象操作のためですね」

「そこまで説明してなかったけど、よくわかったね」

「もちろんです。僕が王になってから今度は『減税』を行い、市民からの心象を良くして名君になればよろしいのでしょう?」


エドワードが目を丸くして笑った。計画をざっくりとルドルフと共有しているが、子細は伝えていなかった。作戦の全貌はエドワードの頭の中なのだ。


だが、ルドルフはその意図をきちんと読み取っていた。


「できた弟で頼もしいよ、ルドルフ」


照れて笑った弟は可愛い。愛すべきこの弟が稀代の名君と呼ばれるようにエドワードが導くのだ。



「光栄です。何でもお申し付けください」

「お前は僕に一生のお願い、いつでも使ってもいいからね」