離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


城の周りに集まった市民たちは緊張した面持ちでエドワードの声を待っていた。


貴族狩りの奇行から、独裁権の乱用への脅威。


新聞で良い報道が全くない稀代の変人、エドワード国王である。何を言い出すかわかったものではない。

エドワードと市民の間に流れた重い沈黙がカラッと破られる。


「世はまさに大増税時代だよね!

明日から増税よろしく、僕の市民たちー!」


一切申し訳なさを匂わせずに、てへっと首を傾げてエドワードが後頭部を手をやる。エドワードの悪びれないお願いぴょん姿勢に、間髪入れずにブチ切れた市民から怒号が飛びまくる。


「ぐおぉらぁ!何がテヘだ!どこも可愛くねぇ!!」

「女にばっか金使うな!馬鹿!」

「おっまえ増税ふざけんじゃねぇぞ!」

「金持ってるくせにぃい!」