エドワードは立ち上がって議会を強制終了させた。王族のマントを翻してさっさと去っていく。
「陛下!」
蛙腹の大臣が鋭く呼び止める声にもエドワードは振り返らない。国王独裁権なんて凶悪なものを使われると、議会も何もあったものではない。これでは民主制は崩壊だ。
エドワードが抜けた議会でため息をつくルドルフの側に、先ほど大声を上げていた蛙腹の大臣が立った。
デカい腹を揺らして、肥えすぎだ。エドワードが先日貴族狩りでしっかり刈り取った蛙腹大臣である。
大臣歴の長い蛙腹大臣は、エドワードへの不満を溜めている仲間を大勢引き連れていた。同じように貴族狩りにあった汚職貴族たちの集まりだ。
「エドワード様の議会への傍若無人を受け入れるわけにはいきません。ルドルフ様に内密なご相談があります」
「……何でしょうか?」
ルドルフはさもわかりませんと純真な瞳を演出した。
(兄様を王座から引きずり下ろす相談だろうな)



