離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


ジェニットはアンドリューとザラの恋仲設定を、自分の中ですっかり定着させていた。


ザラがアンドリューからもらった指輪をハミルトン領のために売り飛ばしたことは、まあ、ザラ様だしな!と納得している。ザラの愛は指輪などではかれない。


「よし、ジェニット。ヨハンに負けぬよう、我々も商品開発に励むぞ」

「はい!ザラ様!」


ザラはジェニットを伴いコツコツ足音を鳴らして、またテラスへと向かった。

それぞれが、それぞれの場所で、地に足をつけ、己のやるべきことを為す。


それぞれが己の真実の愛のために。