ジェニットはアンドリューとザラの恋仲設定を、自分の中ですっかり定着させていた。 ザラがアンドリューからもらった指輪をハミルトン領のために売り飛ばしたことは、まあ、ザラ様だしな!と納得している。ザラの愛は指輪などではかれない。 「よし、ジェニット。ヨハンに負けぬよう、我々も商品開発に励むぞ」 「はい!ザラ様!」 ザラはジェニットを伴いコツコツ足音を鳴らして、またテラスへと向かった。 それぞれが、それぞれの場所で、地に足をつけ、己のやるべきことを為す。 それぞれが己の真実の愛のために。