離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


エドワードが子どもみたいに高い声を上げて、マスクを鼻下までズラした。もはや隠れているのは口だけでザラはクスッと笑ってしまう。意味がないマスクだ。

エドワードはさっそく香水の瓶を開けて一つずつ香りを嗅いでいく。


「最高のブレンド割合を見つけるのじゃ」

「いいね!じゃあさっそく混ぜていい?!」


エドワードがザラの許可を得て、空の瓶に、色とりどりの香水液を混ぜ合わせては嗅いでいく。実験にわくわくが止まらないエドワードの無邪気な様子を見ているとザラも楽しくなってしまう。


「にっが!!香りが苦いってなにこれ、混ぜたら危険だね、はいダメ」

「うむ、次は甘い香りを混ぜよう。こっちの緑っぽいのが甘い香りがする」

「じゃあ今度は、三種にしよっと」


ザラとエドワードは懐かしい遊びに夢中になった。二人はザラの実家で遊びながら商品開発を行い、様々な商品をつくって売ってきた経験がある。

活発に相談し合い、売れ筋な商品をつくるのは二人にとって実に楽しい遊びなのだ。