王立学園。魔王スサノオが理事をしている。
 なぎさはそこへ通うこととなった。
 王立学園は宮廷から遠くにあった。そこまで汽車で行く。
 なぎさは、付き人のエミリア・スワロウと学用品を買いに行くこととなった。
 エミリア・スワロウはセイレーン族という天使のように翼の生えた種族だった。
 魔王スサノオの玉座の前になぎさは、エミリアと並んだ。
 スサノオは玉座に君臨していた。顔は端正であり,大柄だった。白い袖なしの服を着ていた。胸がはだけている。
 「スサノオ様、お嬢さまとお買い物に行ってまいります」
 エミリア・スワロウがにこにこしながら、言った。