只今の時刻。


午後3時。


「がんばってますか?」


「あー先生。」


クラスの子たちが、龍矢に寄って行った。


その近くでソフトボールの練習をしていた男子たちも。


「美和、行こう。」


「あっ、うん。」


龍矢はこの1学期で、クラスの子の心をつかんだようだ。


男子にも女子にも、人気があった。


「先生、練習見にきてくれたの?」


「もちろんです。みんな頑張ってますから。」


そう言って、営業スマイル。


「ちょっと休憩しましょう。アイス買ってきました。」


わーっと、みんなから声が上がる。