愛されたいと願って



――全部終わったのは2時間後。


「終わった……」


全くあの先生は……


1人でやれる量じゃないよ。


いい子じゃない私は心の中で先生に愚痴った。


それくらい疲れる仕事だったから。


早く帰ろう……


先生に報告した後、薄暗くなった道を歩いた。


寄り道はせずまっすぐ帰ると、何故か家に電気がついていなかった。


家の中に入ると、真っ黒で。


電気をつけて、リビングに入りテーブルの方に近寄ると……


《私達は外食に行ってるから、茉夜は机に置いてあるものを食べて》


そう置き手紙に書いてあった。


「今日は私の誕生日なんだけどな……」


きっと私の誕生日なんて忘れているんだろう……


そんなに私に関心がないんだなぁ……


落胆した気持ちだった。


結局、私はまた期待していたみたい……