別に媚びてるつもりはない。


男好きってわけでもない。


何故か私は初めから女の子達の反感を買っていた。


私の何がそんなに気に入らないのか……


少しでも話しかけてくれたら、ちゃんと話すのに……


結局、私は学校でも上手くいっていない。


私の環境は全て息苦しいものでしかなかった。


「日住さん、またな!」


「また明日!」


「うん、またね」


あっという間に迎えた放課後。


私に対して挨拶してくれた男の子達に私も挨拶を返した。


またヒソヒソと聞こえるけど、聞こえないふりをして。