今度は水島さんと綺央さんの軽い言い合いになった。
「茉夜ちゃんはここに泊まるん?」
「あ、うん。しばらくここにいさせてほしいなとは思ってるんだけど、図々しいよね?」
「そないなことおまへんよ!せっかくやし、うちの部屋で一緒に寝よう?うちのベッド結構大きめやさかい、2人で寝れんで。ええやろ?冷泉」
「ん?あぁ、茉夜がいいなら俺はそれで構わない」
「冷泉の許可は取れたで!茉夜ちゃんはそれでええ?」
「うん」
「やった~!茉夜ちゃんと夜一緒に過ごせるなんて嬉しいわぁ!茉夜ちゃんは一応親御さんに連絡しといた方がええんちゃう?」
「そうだね……」
心愛ちゃんの言葉にぎこちなく頷いた。
確かに連絡した方がいいよね……
携帯を取り出して、お母さんにかけた。
プルルルという着信音が5回した後、お母さんが出る。



