直月くんは、キケンな恋に沼りたい



「リボン……は、結んであるか……」


「もち~。アクセサリーもつけてないよ。学校に必要ないものは持ってきてないし。カバンの中、見せよっか?」


「そこまでしなくていい」


「短すぎのスカートは……あちゃー、切っちゃってあるからなぁ。長くする魔法は使えないし。明日からジャージ登校にするよ。お金たまったらスカートを買う。それでいい?」


「……ああ……いいけど」


「これで直月は、完全に私との縁が切れるね」


「……っ」


「七夕の願いが叶って良かったじゃん。って、まだ私の髪がピンクのままだから、全部叶ったってわけじゃないか」


「……亜里沙」



なんで辛そうな顔をしてるのよ。

直月には柚葉ちゃんがいるでしょ?

早く私の前からいなくなってよ。


しょうがないなぁ。

冷静に気持ちを話して、突き放すしかないか。