直月くんは、キケンな恋に沼りたい

「直月、ダメでしょ!」


「?」


「彼女ができたんだから、私には風紀委員として接してくれないと」



私の恋心、これ以上惑わさないで……


お願いだから……



「もっ、もちろんだ。注意しに来た。髪の色を、元に戻せって」



ふっ、風紀委員の直月に戻ってる。

じゃあ私も、ハイテンションキャラを演じなきゃね。



「アハハ~。そう、それそれ。了~解だよ~ ネットで美容院予約して、今日の放課後に黒髪に戻してくるよ。それでいい?」


「えっ? あっ……、ああ」


「なんで直月が驚いてるのよ」



やっと校則を守る気になった。

そう言って、万歳(バンザイ)ジャンプで喜ぶとこでしょ?