7日ぶりの高校は、七夕飾りが撤去されている以外変わりなくて


「亜里沙ちゃんおっは~。相変わらず、可愛さが爆発してるね~」


「久々の登校じゃん。亜里沙に会えなくて、うちら毎日泣いてたんだからね」


「大げさ~。でもみんなが亜里沙ちゃんのことをすっごく心配してたってのはほんとだよ」



たくさんの生徒が「よく来た、よく来た」と、私の周りを取り囲んでくれる。




「直月先輩が、亜里沙先輩以外と付き合うなんて。直月先輩、見る目なさすぎです!」


「男なんていなくても私たちがいるんだから。亜里沙、元気だしなね」


生徒のみんなが、私に優しいのも相変わらず。



これ以上、心配をかけちゃダメだよね。



「大丈夫ですよ。私は失恋くらいじゃ泣けない、可愛くもない女なので」



アハハ~と強がってみた。


「さすが亜里沙!」なんて、真奈美先輩に肩をバンバン叩かれちゃっていますが……


みんなに言えないよなぁ。


この一週間、布団にもぐっていたなんて。

ミノムシ状態の、わんわん泣きまくりで。