直月くんは、キケンな恋に沼りたい



「前もって言っておくけど、僕は恋愛に興味ないから」


「つつ…、付き合って欲しいって、お願いしてるわけじゃないんです。私なんかが直月先輩に好きになってもらえるなんて……そんなこと、思ってないし……」



それって


『直月先輩が大好き』


抱えきれなくなった恋心を、吐き出しているのと同じだからね!



恋に鈍感な直月は、この子の想いに気づいてるかはわからないけど。



「こっ、これからも、毎朝、直月先輩のところに行きます。校則ちゃんと守ります。だから今日みたいに「偉い」って褒めて欲しいんです。ただそれだけなんです」



恋人になって欲しいわけじゃない。

毎朝、褒めて欲しい。

ただそれだけ。



彼女の謙虚な姿勢に、好感が持てちゃうなぁ。

毎朝直月に付きまとって、好き好き言っている私とは大違い。


直月、なんて答えるんだろう?