フフフ、直月も照れてる。
赤く染まる頬を隠すように、口元に手を置いて視線を横に逃がしているし。
直月が私を見つめて、私がかかとを上げたら、お互いの唇が触れちゃいそうだもんね。
「ネクタイ、綺麗に結べたよ」
「ありがとう……って。亜里沙、僕の顔見すぎ……」
可愛い、可愛い。
もっと恥ずかしがる直月が、見たくなっちゃった。
こんな事したら、酷い女って思われちゃうかな?
幻滅されちゃう?
それは嫌だけど……
私の中のいたずら心が、ムクムクと膨れ上がって抑えきれない。
綺麗に縛り終わった直月のネクタイ。
乱れるなんてお構いなし。
私は片手で、直月のネクタイをギュッと掴んだ。
「大好きだよ、直月」



