直月くんは、キケンな恋に沼りたい



ひぃあ?!


お互い向かい合わせに座った後で、とんでもないことに気づいちゃったんだけど……


テーブルの幅、70cmくらいしかないよね?

狭すぎでしょ!


大好きな人の綺麗な騎士顔を、真正面から見続けるとか……

ドキドキで心臓がやられている今の私じゃ、メンタルが持ちこたえられそうにないよ。


斜めに座ればよかったなぁ……って。

今更、隣の椅子に座りなおすのも、変だよね?



直月の向かいの椅子に座ったまま、オロオロと視線を泳がせる私。

目をパチパチしちゃうのは、ドキドキ過多を知らせる危険信号で間違いない。



その時、目の前から笑い声が聞こえてきた。

クスクスって。

私の大好きな声で。



「ん? 私、笑われてる?」


「クククっ」



直月、唇に拳をくっつけて笑っているし。



「私の何かがおかしかった?」


「いや、そう言うんじゃなくてさ」


「じゃあなに?」